飲料ディスペンサーの 数多くの技術的課題
- Pro 128シェルは大口径(172mm)のステンレス鋼管を使用しています。熱膨張が大きく、部分的または破裂の心配があります。そこでステンレスの品質、熱膨張機械の能力、水圧調整、膨張率の制御を考慮して製造しなければなりません。
- ボトルの胴部と口部の口径差は大きく、胴部172mmは口部54mmに加工する必要があります。特注の高出力ネッキングマシンで、高速ネッキング、エッジトリミング、フランジング処理をワンステップで行います。フランジとプラスチックキャップの整合を確認します。
- Pro64、128のボトル内槽と外槽の合わせ、内容物飲料の流路を見て、正確にパンチング、スタッドを挿入します(溶接前にネジの向きが正しいことを確認する)。製造工程としてレーザー溶接機による二層溶接が必要で、同工程は溶接の中で高度技術となります。溶接の箇所を同時に管理し、ステンレスの収縮を補正しながら4つある穴と正確に位置合わせを行います。内槽と外槽のボトル口を隙間なく一致させ、次工程の真空引きに進みます。
- 二重構造のステンレス筒は真空状態にするため、数箇所の溶接を正確に行い質の高い真空を作ります。これはGrowlerWerk Inc.のAQL要件に準拠したものです。Pro 128においては、8時間後の温度上昇を4℃以内とし、GrowlerWerk Inc.から高い評価を得ており、弊社の熟練の技術力が、ステンレスボトルの真空断熱技術を支えています。
Proシリーズに続きuKeg Goプロジェクトを成功させ、年間契約の安定に繋がりました。当社の技術力が認められ、アウトドア用品大手のスノーピークから、大容量の魔法瓶各種を製造することとなりました。また韓国のLGやイギリスのバドワイザーからは、タッピングユニットのほか多数の製品を受注しました。
SinoBatooは、ステンレス加工、魔法瓶製造、ミニ樽ディスペンサーシステムの開発・製造を開始して10年の節目を迎え、OEM製造を新たにスタートすることとなりました。これまでの経験を活かし、お客様の飲料ディスペンサーの課題を解決していきます。